転職物語05
私生活においても、仕事においても、限界を考えずに出来ることを増やして行くことが肝要ですね。
そんなわけで本日は、転職物語です。パワハラと洗脳教育の巻~。
パワハラはまあ、M好本部長をはじめ上層部が会社のガンだということで終了。そういえば、鰹節工場って社員は転勤という制度があるんですよ。部署替えではなくて、会社丸ごとハウマッチ…ではなくて、異動ってなもんで。
いや、ちょっと待ってくださいよ。社員つったって、たかだかライン工ですよ。機械に原料入れたり、異物チェックする程度の存在です。それをなに全国飛びまわるバリバリの営業マンみたいなことさせてるのかって話。大体5年区切りらしいのですが、その年数なら仕事を覚え、会社にも馴染んでベテランとしてがんばっていこうって位置じゃないですか。それをまた1から新天地でやり直せって?
社員の士気が下がるとか、若い人なら逃げちゃうとか、上層部は考えたことないんでしょうか。当事者じゃないからわかんなーいとか言いそうですが。恐らく上層部は「他社がやんないことをやっちゃう我が社。カッコイー!」とか思っているのでしょうが、他社は時間の無駄だとわかり切っているからやらないだけなんですよね。
ちなみにこの会社、仙台にも工場があります。3年ほど前に新卒で入ったM田くんがどうやら的にかけられていたようですが、その後、どうなったんでしょうね。彼は、仙台行くなら辞めるって行ってましたが。しかし重度のパチンカスで、給料日から2週間で素寒貧になっちゃう奴だし、自分の意思を強く持ってるような奴でもない。なんだかんだと居残っちゃう気がしますね。
ええと、転勤、断ったら辞めさせられます。社員に選択の余地なんてありません。
そういえばM田くんの話で思いましたが、ここのパートは低賃金でこき使われていますよね。それに気付いたら、さっさと転職すればいいと思いますが、低賃金ゆえに貯金が増えない。動くに動けない。この状態を維持させることにより、パートは会社に縛り付けられるわけです。それに、パートも社員も、他じゃ雇ってくれそうにない素晴らしい人材揃い。なし崩しに駄目な人間ばかり残っちゃうという、負のループが起こっちゃってるんですね。こわいなーこわいなー。
実際、特殊雇用枠でないにも関わらず、ろくに字も書けない50代とかいましたから。鰹節工場に勤めてて、魚という字が書けないって酷くないかい!? 当然数字の計算も…。M野さんは今年60歳ですが、本当に大丈夫なのかしらん。彼がその字が書けない人でして、さらにはパートのおばちゃんに紹介された彼女(同じ工場のパート)と付き合ったはいいが、すぐ別れた上に、カルト宗教に入信させられたんだっけ。金のかかる趣味なんてものがないから、貯金を狙われたんだろうなあ。
さておき、カルト宗教といえば洗脳ですね。鰹節工場も若干やべえ所でして、まず朝礼は毎日行われるんですね。そこで、毎日1人ずつ、従業員の前に出て「社訓、工場訓、社是、社員行動基準、スローガン」等を大声で言わされるわけです。工場を志望する人間は、おそらく半数が人と関わりたくない、黙々と仕事をしたいってタイプじゃないですか。それなのに、わざわざそういう人が嫌がることをやらせるわけです。これに耐えられたら、立派な奴隷が出来上がるんだろうナア。
しかも朝礼も必要最低限の連絡だけでいいものを、かなりの頻度で工場長がニチャ~っとやってくるんです。そして、まず部門長が話したことを繰り返し、そこからニチャニチャと何か話すんですが、毎日残業前提の生産予定を立てられているんだから、そんなのいらないっての!
なお、月イチで勉強会とかいうものが開催され、防虫や、異物混入についての注意、各工場のクレーム回数の比較などを1時間ほどかけて勉強させられるのですが、とりあえず社長のビデオメッセージいらねえから! あと、パソコンからテレビに画面を出力するの、毎回手こずりすぎ!
いやはや、田舎企業は田舎企業らしく収まっといて、分不相応に都会の真似事なんかしちゃダメ☆ ってことですね。そもそも従業員が勉強に向いてない顔ぶればかりなんですよね…。
あと、一時期は10時、12時、15時に鰹節の歌が流れていました。わっしょいわっしょい鰹節♪ わっしょいわっしょい未来ごはん♪ って感じの歌なんですが、歌手が滅多に仕事来ない人なのか、すげえ意識高く精一杯に歌ってて…とても…気持ち悪かったです。これは不評だったのか、3ヶ月くらいでなくなりました。どこの宗教施設だよ! って、毎日突っ込んでましたね。
無駄な投資といえば、あとはCMでしょう。それに〇千万かけて、フィギュアスケートのリンクに広告出して〇千万、とか合計億の金が動いたのではないでしょうか。当時のニチャッとしてない工場長は「テレビCMは日本の視聴者数で割れば、1人あたり10円くらいと投資はかなり安いと考えられます」って言ってたんですが、これって馬鹿でも分かる詭弁ですよね。従業員は分かってなさそうでしたが。
そもそもこんな時代にテレビCMなんて「それまで」の世代にしか向けられないわけですよ。「これから」の世代ならばネット広告の方が効果的だし、もっと安くあげられるはず。まあ、フィギュアスケートのリンクは効果的だと思いますけどね。
ちなみにそのCMの内容とは、朝ドラ俳優が、白ご飯にかつお節をかけて、動きや匂いを楽しむだのごたくを並べた後に、醤油もかけずに食べるだけ。現実味がありませんよね。朝ドラ俳優が猫まんまの出来損ないなんて食べるかっての。キャッチーなフレーズはひとつも出てこないし、自分が社長やったらね、あほんだら言いますわ! こんなんね、街歩かれへんよ? 謙虚なれよ! もっと美味そうに食べる人連れてきて、味付け数の子みたいな印象に残るメロディーがあれば、見方も変わると思うんですけどね。
続くー。