転職物語06
平日おやつ食べないチャレンジ継続中です。そういえば去年もダイエットやってて10キロの減量に成功したなあ。人間、やればできる!
さて転職物語です。今回は何を書くかな、何を書くかな~?
では3ヶ月後のお話をば。リーチリフトを乗りこなすようになり、原料処理にも馴染んできた自分ですが、突如T智さんが腰を痛め、退社することに。T智さんはWさんと共に蒸煮釜を担当していたのだけれど、これではWさんがずっと釜を担当してしまう。つまりは、仕事にならないってこと!?
原料を蒸して殺菌するのはいいけど、製造工程はここで終わりではないのです。むしろその後が肝心なわけで、モタついていたら製品の生産が進まないのだ!
そこで白羽の矢が立ったのが自分ということだったんですね。担当者は、責任者が作成した予定表を見つつ、効率のいい組み合わせを考え、最短の作業時間を目指さなければなりません。責任者の予定表には、これらを蒸せい! としか書かれていませんからね。番号なんて振っちゃいない。おまけに、よその部署から毎日のように突然の蒸煮依頼もやってくる。担当者の都合なんて、全然考えちゃくれないぞ!
蒸煮なんて鰹節入れてきゃいいだけっしょー、楽勝じゃーんとお思いのアナタ。ここが本当に鰹節工場だったら良かったのにね。他にもイワシや飛魚、サバにはらんぼなんてのもあるんですよこれが。
この中で一番厄介なのが、サバ。何せアレルゲン持ち。これと他の原料を一緒に入れることはできないし、蒸煮後は必ず釜をブロー(3分空蒸しし、その後、中の水分を抜く)しなければいけません。忙しい時に、たった数キロ単発で追加が入った日には、持ってきた奴を蒸煮してやりたくなります。
さらに厄介なのが、佃煮用サバを蒸煮の際は、蒸煮時間が20分もかかってしまうのだ! これがまた、単純に20分ではないんですよ。釜に入れて規定の温度になるまでタイマーは作動しませんし、時間が来たら蒸気を抜いて釜の圧力を下げ、ドアを開けられる状態にしなくてはいけません。それにキャリーの上げ下ろしなんてやってたら、35~40分はかかってしまいます。
さらにさらに厄介なのが、この佃煮用サバ、数年前に異物混入トラブルがあったんです。佃煮用は他のサバと異なり、しっかりと内臓を取っているため、そういったトラブルとは縁遠い存在だったんです。ところが、たった一度のトラブルで、その日から工場内で1匹ずつ丁寧に内臓を取っていかなくてはならなくなったのです。
サバって1匹100g程度。そして佃煮用サバは、週に1t蒸煮することがほとんど。この重大さ、お察し下さい。しかも、異物混入したのは取引先にも関わらず、コチラからは軽くクレームつけただけで、その後も変わらず同じ取引先からサバを取り寄せています。一度工場長が取引先の工場に行ったことを朝礼で話していたのですが、あの会社の作業場は汚いから、異物混入も仕方ないワイって。はあ!? お前、なんも文句言わずにおめおめ帰って来たんかい! さては1人だけこっそりと金品か接待でも受けて来たな…?
おのれI山商会。
さらにさらに、さらーに厄介なのが、その内臓を取る人間は誰かって問題。これがまた、書いてると嫌な気分になるから、今、迷ってます。
続く。