転職物語13
登場人物、全部書いてったら暗黒面に堕ちそう。それくらい凄い方たちと関わってたってコトで。関わってないと想像もつかない世界…だと思う。
とりあえずお隣の割烹科でもつらつらと。
◎O部くん…釣りを教えてくれた後輩だけれど、釣りは道具だ! とことん金をかけるべきだ! と、どんどん高い釣具を勧めてくる。そして、自身の持っている釣具を自慢自慢、また自慢。けどわしが間違った仕掛けや餌を買ってても止められない人。確かにでけえ魚釣ったりはするけれど、人間性がね…。
ちなみに見た目は小さく、細く、ガリガリでメガネをかけているのだけれど、昔は悪かったとか、知り合いの先輩がたくさんいるとか、すごくイキリ倒してくる。話はほぼ嘘だろってくらい盛ってくる。この傾向は、常に満たされない何かに悩まされているのだと思う。だから自分は、素直に話を聞くふりだけしといたよ。その後、会社を辞めて電気工事の仕事で毎日四国内を忙しく走り回っているみたい。もちろん社員だ。まだ若いのだから、辞めて正解だったと思う。オメデトォーッ!
◎K下さん…5歳上の先輩。よく一緒に釣りへと出かけたものです。仕掛けを的確に選ぶし、ちょっとそのへん歩いてくると言っては貝を大量に拾ってきたりと、無人島でも生きていけそうな逞しさを兼ね備えるおっさん。実際、小学校時代に家出して、数日間お墓のお供え物と、蛇を焼いて食べたりしていたらしい。多くの珍エピソードを持つが、彼ならやりかねないという説得力がある。
ただ、酒とギャンブルにだらしなく、痛風持ちである。ギャンブルは主に麻雀で、一度自分も同卓したけれど全然勝てませんでした。しかしそんな彼でも勝てないメンバーが近所にいるってことで、数年前、危うくそこに引き込まれるところでした。勝てない勝負はしたくないのじゃ~。そういえば、賭け麻雀ってピンまでならOKなんでしたっけ(時事ネタ)?
割かし愉快にやってたのだけれど、ある日、工場長と揉めて10年勤めた古巣を退社。ずっとパートでした。それから少し休んで、最近は大手の会社に契約社員として入社したそうです。最後のチャンスだ、がんばれK下さん!
◎T中くん…見た目からしてパワーキャラな男。実際に力持ち。ただ、それに全振りしたためか、特殊雇用枠として働いている。何せ計算ができないし、漢字が読めないのだ。まあ本人なりにがんばってるし、力仕事のできない人が多い職場なので重宝されている…はず。
彼は〇貞ということに悩んでいた。モテたいっすね~ってなもんで。じゃあ、目力はあるんだから、そのドンキーコングみたいな髪型を変えてみては? →無理っす。伸ばすとか考えられないっす。ならば服装とかに凝ってみれば? →無理っす。ありのままでいたいっす。車の免許取らなきゃね? →無理っす。てんかん持ちっす。女の子と会話するんだったら、話題を豊富に…たとえばオシャレなカフェをたくさん知っておけばいいんじゃない? →無理っす。自転車で行けるところにないっす。
ええと、自分は彼になんとアドバイスすればいいのでしょうか。何を言っても無理だと言われる…まだギリ20代なんだし、可能性に蓋をすることはないと思いますが。余計なお世話だったでしょうか…って、彼から相談された話なんですけど!?
あとスマホ持ってるけど絶望的に使いこなせてなかったりする。LINEの通知が面倒だから、誰から来てもシュッと左に流しちゃうんだって。それって彼女ができても詰むパターンでは…。ちなみに毎日顔を合わせる割にLINEの既読が1週間つかなかったりしたこともあったので、この話に偽りはありません。
◎S波…本社からやってきた社員。劣化した海老蔵みたいな顔。こちらに来た頃は「本社では~」とかイキリ散らしていたけれど、実は本社での通り名が「サボリのS波」という無能だったことが、じわりじわりと判明していきます。こっちの部門長や割烹の部門長と転々としていったけれど、無能過ぎて、ある日割烹のおばちゃん連中に大バッシングを喰らい、鬱に。それからだし工場に異動されるけれど、やっぱり不評みたい。無能エピソードには枚挙にいとまがないけど、面倒な上に思い出して胸糞悪くなるので略。
登場人物編とか、いらない気がしますね。