昔こんなん書いてました系
昔はこんなん書いてたのんよー、といった記事。今読み返すと、しょっぱい台を打ってるなあといった印象です。まあ、ナアナアで生活していきたいなーって性分だからしゃーないですねっ。
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「残金15000円」
金がないなどいつものことだが、盆暮れ正月はさらに無い。そもそもそういった時期は、パチンコもろくに打っちゃおれないし、打ったとて大して勝てるものではない。しかし打たないことには、じわりじわりと金が減る。そして今年の正月は極力打たないことを選択し、のんびり気ままに過ごした。正月太りだってした。その結果、財布には15000円しか入っていなかった。文無しよりも断然ましではあるが、これをどうにか増やさないことには、当面の生活に困窮してしまう。さてどうするべきか。
そんな折にはハネデジである。安銭で当たりやすく、しっかり回る台さえ掴んでいれば、半日ないし1日という短い期間でも十分に勝ちを望めるスペックだ。マックスやミドルの出玉力には敵わないが、今の僕にはいちかばちかではなく、確実な勝利が必要であり、もはや選択の余地はあるまい。しかし昨今のハネデジは、その枠ひとつにおいても多種多様で、分母こそ99であれ、波が荒かったり緩かったりするのである。もちろん確実な勝利を掴み、当面の生活費を稼ぐためには、荒波の台など無用。うっかり勝負に出てしまい、財布の残金を全て溶かそうものならば、向こう数日間は自宅から出られぬこととなる。
ちなみに荒波の台とは、高継続率のために出玉のない大当り(2R通常)を付随したり、他所より多目の時短回数を搭載するために初当たりのST以内で大当りを引くべし、さもなくば時短はナッシングといった仕様のものである。
そうなるとやはり海系に落ち着く。そしてホール選びなのだが、曲がりなりにもプロならば、優良店を求め、時間を惜しまず店舗を巡るべきである。1時間なり2時間なり、時には通勤ラッシュにもまれながら、まるで勤め人のようにホールへと向かうのだ。しかし、残念なことに僕はただのパチンコ打ちであり、そのような勤勉さなど欠片もない。そもそもそのように立派な精神の持ち主であるならば、パチンコ打ちなぞやっていない。毎日決まった時間に起き、会社へ向かい、働き、安いながらも定額のサラリーを得て、不安のない生活を送っていたであろう。
僕は、日々をいかにナアナアで過ごすかということに全力を注いでいるような、おおよそ駄目な人種である。よって、立ち回りと言うのもはばかられるような、そこそこであったり、適当であったり、妥協に諦めを盛り込んで、こねくり回したパチンコが精一杯なのだ。このような考えであるから、常に金がないとぼやいていなければならないのである。分かってはいるのだが、こんな折でも足は相変わらず近場のボッタ店へと赴くのだった。
このホールの交換率は30個。狭い店内と台間は、まるでここの命釘を象徴し、行儀の悪い年輩の常連客と接客の悪い派手な爪の女店員が、新規の顧客離れを加速させる素晴らしい店だ。こんなことを述べておきながらも、ここはちょっとしたいきつけである。ひとえにボッタ店といえど馬鹿にしてはならない。それゆえに競争相手が存在しないわけであり、朝イチにおいて台は選び放題なのだから。
この日は開店時間を50分過ぎての入店だったが、いつも通り甘海のシマはガラガラだった。他の客は、準新台の仕事人やパチスロのシマへと走ったらしい。しかしそれを踏まえても、この静けさはなんだ。考えてみれば本日は、全国的に話題の新台が入荷される日である(※暴走したり引き裂いたり、雨が降ったり槍が降ったりするアレ)。ああ、このホールはそいつがないからか。
ならば新装を行わない代わりに、少しでも台をアケてくれればというのは虫の良い考えであろう。なにしろここは、前述した通りの店である。他が新装だから、こちらは現行機種の出玉で対抗という思考なぞ皆無なのだ。しかし全く駄目なホールならば、こちらとていきつけになぞしちゃいない(入店10分で帰ることも度々あるのだが)。小遣い銭程度の台ならば探せばあるもので、たった1台、新海アグネスに良い動きの台を見つけた。

本日の台は、寄り釘の左側が下がっており、左へのこぼしを軽減する調整となっている。右側の釘が猫毛1本、ほとんど気付かない程度に下がっている気がするが、それは多めに見るとしよう。しかし他は特筆すべきプラス調整がない上、道釘がジャンプ釘の手前1本のみ意味ありげに変化している点に一抹の不安を覚える。しかし、いつまでもぼけっと突っ立っているわけにもいかぬ。まずは試し打ちを行うことにした。
色を変える度、シリーズを重ねる度に性能の落ちている海のステージだが、やはり本機におけるテーマはこいつとの共存だと考える。通常ルートとワープルート、お互い助け合って回さなければならない。そうしないことには、この程度の調整だと恐らくボーダーを上回るかも怪しくなろうものだ。まずはブッコミ狙いを行うと、ステージでの玉の挙動は予想以上に良かった。ワープからでも良し、道釘から乗り上げても良し。乗れば入賞率4~5割の、出来るステージだ。弾かれた銀玉が、よちよちフラリと一生懸命ステージ中央へ向かう様は、我が子の成長を見守るがごとく、愛おしささえ感じてしまう。一応断っておくが、僕は独身貧乏彼女ナシといった身分だ。
さておき、弾いた玉を愛おしく感じてしまうならば、それは打てる台に座ることが出来たということだ。その証拠に、最初の1000円では難なく23回、次は22回と順調な滑り出しを見せている。台選びの際に懸念していた道釘も、全く悪さをしない。しかしパチンコというものは気まぐれな小悪魔であり、最初の3000円までは誰にでも夢を見せてくれるもの。ここで一時的な上ムラに惚れ込み、沈んで行った打ち手の多きことよ。今居る店が一体どのような店なのか、それを踏まえると、油断なぞする理由もないだろう。これで回転率が大きく落ちようものならば、すぐさま稼動を終了しようではないか。
そう思っていた矢先、大泡が発生し、ノーマルリーチで本日の初当たりを仕留めた。ハマリ上手の僕にしては珍しく、投資は3000円である。残念ながらSTは空気だったが、時短は44回転もあることだし、引き戻しに期待しよう。ここではスルーとの絡みを考慮し、ストロークを弱めに変更した。少々ムラはあるが小デジの保留が乾くことはなく、終始電チューがサボることはなかった。止め打ちは、電チューが開いたら2個、開いたら2個、閉じる動作を行う際に2個という手順で大丈夫だろう。
しかしタイミングは合うのだが、道釘下段の天井にぶら下がっておる釘が邪魔である。ことごとく電チューへの歩みを阻む。どうも沖海2の頃から、このあたりに邪魔な釘が増えてきたような気がする。止め打ちの旨みが薄くなってきたのもこの頃だったのではないだろうか。
旨みといえば、この台での止め打ちは現状維持程度が手一杯だった。やれば損はしないが、やらなければ損をしてしまう。まるでパチスロ5号機初期における、小役獲得手順のようである。このやらされてる感がなんともシャクではあるものの、出玉が削られているわけではないので、この際文句は言うまい。
大したリーチも掛からず、時短はあっさりと抜けて、画面は緑から青へと戻る。再び、大雑把に回転率を追う作業に入る。落ちる様子はない。つまるところ、負けない台には座れており、非常に喜ばしいことなのだが、こういう時に限って大当りが引けない。本日初の魚群もひらりと外す。左側の奇数からとはいえ(統計により信頼度は他のそれよりやや劣る)、それでも初魚群は当たって欲しいのが心情である。昨今、広告規制の影響で「激熱」という言葉までもが一部で規制されているが、魚群といった激熱予告が当たって欲しい場面で当たってくれねば、その日1日は不安になってしまわざるをえない。病は気からというではないか。ヒキ弱も病なのだ。治すには、まず気をしっかり持たなくてはならぬ。何がハズれようと気にしない。パチンコにおいてはそういった精神が重要なのである。さあ目の前の台を回さねば、感情の無き機械の如く。
しかし心の片隅にはまだ不安が残っていたのか、そして予感というものは上手く的中するのだろうか。二度目の大当りは追って6000円もかかってしまった。そしてこのSTもザルのように抜ける。二度あることは三度あるもので、またまた6000円追っての大当り。重ねてST抜け。これで財布にある紙幣は全て使い果たしてしまった。昼過ぎにして早くも物語はクライマックスである。先生、ヒキ弱病の急患です!! 何? 急患はいかん、看護婦ばかりを増やし過ぎた。誰ぞおるまいか。なぞと虚ろな目をしながらいらぬ妄想をしていると、パチンコの神様も不憫に思ったか、何とか持ち玉で四度目の初当たりを引くことが出来た。泡からの珊瑚礁リーチ、左ラインが静かに揃ったので、一瞬目を疑ってしまった。まあ腐っても海、ノーマルや泡からのスーパーで当たることだってある。しかしそれでも昔と較べてみれば、意外性のある当たりが現象しつつあるのは寂しい限りだ。

さて、やっと連チャンしたとて2連である。クライマックスであることに変わりはない。そして回りも微妙に落ちてきており、幕引きへの流れに拍車を掛ける。だがしかし、こんなところであっさりと負けていては、パチンコライターなぞ勤まらぬ。どっこい生きてる13時、ようやく早い当たりと連チャンに恵まれ3000個近くの出玉を得ることが出来た。ハネデジの癖に随分と金を遣わされたが、あと一息でチャラである。けれども僕は、ここに遊びに来たのではない。勝つために来たのだから、せめてあと4000個は出さなねばならぬ。道はまだまだ険しい。
戦いはこれからだ!!
……良くある打ち切り漫画における最終回のフレーズを脳内で呟いたためか、物語はあっさり終焉を迎えた。ハマリは再び重く圧し掛かり、STは軽くすり抜けて、持ち玉は次第に削られて行く。心身財布共に消耗し切った状態で、魚群が出ようが男の人が降りて来ようが焼け石に煮えた油を注ぐようなものであり、後は力無く全ての出玉をノマれてCR赤パン物語も打ち切り終了と相成った。もう財布の中には音のするものしか残っちゃいない。17時の出来事であった。
これで少なくとも数日後に薄いギャラが払い込まれるまで、稼動はお預け。しばらくは外に出ず、もやしでも食いながら過ごすとしよう。雨の降る日はキャベツをかじろう。そして、次からはもう少しましな立ち回りが出来るようにしようと、心に誓ったのであった。まあ、物心ついた時から何年もこんなことを繰り返しているのだが。
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◎実戦データ◎
066
投資3000円
大泡→ノーマル
単発(時短50)
228
投資6000円
魚群→マリン
単発(時短50)
192
投資6000円
魚群→マリン
単発(時短25)
073
泡→珊瑚礁
2連(時短50)
122
魚群→珊瑚礁
6連(時短50)
128
魚群→珊瑚礁再
4連(時短25)
093
魚群→マリン
単発(時短50)
184
泡→ノーマル
単発(時短25)
075
魚群→マリン
単発(時短50)
174
魚群→珊瑚礁
2連(時短50)
100
ノーマル
15Rを含む3連(時短25)
205
魚群→マリン
単発(時短50)
167
全ノマレヤメ
◎総投資額…15000円
◎大当り…24回(6R×23回、16R×1回)
◎出玉…0個
◎回収…0円
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「残金15000円」
金がないなどいつものことだが、盆暮れ正月はさらに無い。そもそもそういった時期は、パチンコもろくに打っちゃおれないし、打ったとて大して勝てるものではない。しかし打たないことには、じわりじわりと金が減る。そして今年の正月は極力打たないことを選択し、のんびり気ままに過ごした。正月太りだってした。その結果、財布には15000円しか入っていなかった。文無しよりも断然ましではあるが、これをどうにか増やさないことには、当面の生活に困窮してしまう。さてどうするべきか。
そんな折にはハネデジである。安銭で当たりやすく、しっかり回る台さえ掴んでいれば、半日ないし1日という短い期間でも十分に勝ちを望めるスペックだ。マックスやミドルの出玉力には敵わないが、今の僕にはいちかばちかではなく、確実な勝利が必要であり、もはや選択の余地はあるまい。しかし昨今のハネデジは、その枠ひとつにおいても多種多様で、分母こそ99であれ、波が荒かったり緩かったりするのである。もちろん確実な勝利を掴み、当面の生活費を稼ぐためには、荒波の台など無用。うっかり勝負に出てしまい、財布の残金を全て溶かそうものならば、向こう数日間は自宅から出られぬこととなる。
ちなみに荒波の台とは、高継続率のために出玉のない大当り(2R通常)を付随したり、他所より多目の時短回数を搭載するために初当たりのST以内で大当りを引くべし、さもなくば時短はナッシングといった仕様のものである。
そうなるとやはり海系に落ち着く。そしてホール選びなのだが、曲がりなりにもプロならば、優良店を求め、時間を惜しまず店舗を巡るべきである。1時間なり2時間なり、時には通勤ラッシュにもまれながら、まるで勤め人のようにホールへと向かうのだ。しかし、残念なことに僕はただのパチンコ打ちであり、そのような勤勉さなど欠片もない。そもそもそのように立派な精神の持ち主であるならば、パチンコ打ちなぞやっていない。毎日決まった時間に起き、会社へ向かい、働き、安いながらも定額のサラリーを得て、不安のない生活を送っていたであろう。
僕は、日々をいかにナアナアで過ごすかということに全力を注いでいるような、おおよそ駄目な人種である。よって、立ち回りと言うのもはばかられるような、そこそこであったり、適当であったり、妥協に諦めを盛り込んで、こねくり回したパチンコが精一杯なのだ。このような考えであるから、常に金がないとぼやいていなければならないのである。分かってはいるのだが、こんな折でも足は相変わらず近場のボッタ店へと赴くのだった。
このホールの交換率は30個。狭い店内と台間は、まるでここの命釘を象徴し、行儀の悪い年輩の常連客と接客の悪い派手な爪の女店員が、新規の顧客離れを加速させる素晴らしい店だ。こんなことを述べておきながらも、ここはちょっとしたいきつけである。ひとえにボッタ店といえど馬鹿にしてはならない。それゆえに競争相手が存在しないわけであり、朝イチにおいて台は選び放題なのだから。
この日は開店時間を50分過ぎての入店だったが、いつも通り甘海のシマはガラガラだった。他の客は、準新台の仕事人やパチスロのシマへと走ったらしい。しかしそれを踏まえても、この静けさはなんだ。考えてみれば本日は、全国的に話題の新台が入荷される日である(※暴走したり引き裂いたり、雨が降ったり槍が降ったりするアレ)。ああ、このホールはそいつがないからか。
ならば新装を行わない代わりに、少しでも台をアケてくれればというのは虫の良い考えであろう。なにしろここは、前述した通りの店である。他が新装だから、こちらは現行機種の出玉で対抗という思考なぞ皆無なのだ。しかし全く駄目なホールならば、こちらとていきつけになぞしちゃいない(入店10分で帰ることも度々あるのだが)。小遣い銭程度の台ならば探せばあるもので、たった1台、新海アグネスに良い動きの台を見つけた。

本日の台は、寄り釘の左側が下がっており、左へのこぼしを軽減する調整となっている。右側の釘が猫毛1本、ほとんど気付かない程度に下がっている気がするが、それは多めに見るとしよう。しかし他は特筆すべきプラス調整がない上、道釘がジャンプ釘の手前1本のみ意味ありげに変化している点に一抹の不安を覚える。しかし、いつまでもぼけっと突っ立っているわけにもいかぬ。まずは試し打ちを行うことにした。
色を変える度、シリーズを重ねる度に性能の落ちている海のステージだが、やはり本機におけるテーマはこいつとの共存だと考える。通常ルートとワープルート、お互い助け合って回さなければならない。そうしないことには、この程度の調整だと恐らくボーダーを上回るかも怪しくなろうものだ。まずはブッコミ狙いを行うと、ステージでの玉の挙動は予想以上に良かった。ワープからでも良し、道釘から乗り上げても良し。乗れば入賞率4~5割の、出来るステージだ。弾かれた銀玉が、よちよちフラリと一生懸命ステージ中央へ向かう様は、我が子の成長を見守るがごとく、愛おしささえ感じてしまう。一応断っておくが、僕は独身貧乏彼女ナシといった身分だ。
さておき、弾いた玉を愛おしく感じてしまうならば、それは打てる台に座ることが出来たということだ。その証拠に、最初の1000円では難なく23回、次は22回と順調な滑り出しを見せている。台選びの際に懸念していた道釘も、全く悪さをしない。しかしパチンコというものは気まぐれな小悪魔であり、最初の3000円までは誰にでも夢を見せてくれるもの。ここで一時的な上ムラに惚れ込み、沈んで行った打ち手の多きことよ。今居る店が一体どのような店なのか、それを踏まえると、油断なぞする理由もないだろう。これで回転率が大きく落ちようものならば、すぐさま稼動を終了しようではないか。
そう思っていた矢先、大泡が発生し、ノーマルリーチで本日の初当たりを仕留めた。ハマリ上手の僕にしては珍しく、投資は3000円である。残念ながらSTは空気だったが、時短は44回転もあることだし、引き戻しに期待しよう。ここではスルーとの絡みを考慮し、ストロークを弱めに変更した。少々ムラはあるが小デジの保留が乾くことはなく、終始電チューがサボることはなかった。止め打ちは、電チューが開いたら2個、開いたら2個、閉じる動作を行う際に2個という手順で大丈夫だろう。
しかしタイミングは合うのだが、道釘下段の天井にぶら下がっておる釘が邪魔である。ことごとく電チューへの歩みを阻む。どうも沖海2の頃から、このあたりに邪魔な釘が増えてきたような気がする。止め打ちの旨みが薄くなってきたのもこの頃だったのではないだろうか。
旨みといえば、この台での止め打ちは現状維持程度が手一杯だった。やれば損はしないが、やらなければ損をしてしまう。まるでパチスロ5号機初期における、小役獲得手順のようである。このやらされてる感がなんともシャクではあるものの、出玉が削られているわけではないので、この際文句は言うまい。
大したリーチも掛からず、時短はあっさりと抜けて、画面は緑から青へと戻る。再び、大雑把に回転率を追う作業に入る。落ちる様子はない。つまるところ、負けない台には座れており、非常に喜ばしいことなのだが、こういう時に限って大当りが引けない。本日初の魚群もひらりと外す。左側の奇数からとはいえ(統計により信頼度は他のそれよりやや劣る)、それでも初魚群は当たって欲しいのが心情である。昨今、広告規制の影響で「激熱」という言葉までもが一部で規制されているが、魚群といった激熱予告が当たって欲しい場面で当たってくれねば、その日1日は不安になってしまわざるをえない。病は気からというではないか。ヒキ弱も病なのだ。治すには、まず気をしっかり持たなくてはならぬ。何がハズれようと気にしない。パチンコにおいてはそういった精神が重要なのである。さあ目の前の台を回さねば、感情の無き機械の如く。
しかし心の片隅にはまだ不安が残っていたのか、そして予感というものは上手く的中するのだろうか。二度目の大当りは追って6000円もかかってしまった。そしてこのSTもザルのように抜ける。二度あることは三度あるもので、またまた6000円追っての大当り。重ねてST抜け。これで財布にある紙幣は全て使い果たしてしまった。昼過ぎにして早くも物語はクライマックスである。先生、ヒキ弱病の急患です!! 何? 急患はいかん、看護婦ばかりを増やし過ぎた。誰ぞおるまいか。なぞと虚ろな目をしながらいらぬ妄想をしていると、パチンコの神様も不憫に思ったか、何とか持ち玉で四度目の初当たりを引くことが出来た。泡からの珊瑚礁リーチ、左ラインが静かに揃ったので、一瞬目を疑ってしまった。まあ腐っても海、ノーマルや泡からのスーパーで当たることだってある。しかしそれでも昔と較べてみれば、意外性のある当たりが現象しつつあるのは寂しい限りだ。

さて、やっと連チャンしたとて2連である。クライマックスであることに変わりはない。そして回りも微妙に落ちてきており、幕引きへの流れに拍車を掛ける。だがしかし、こんなところであっさりと負けていては、パチンコライターなぞ勤まらぬ。どっこい生きてる13時、ようやく早い当たりと連チャンに恵まれ3000個近くの出玉を得ることが出来た。ハネデジの癖に随分と金を遣わされたが、あと一息でチャラである。けれども僕は、ここに遊びに来たのではない。勝つために来たのだから、せめてあと4000個は出さなねばならぬ。道はまだまだ険しい。
戦いはこれからだ!!
……良くある打ち切り漫画における最終回のフレーズを脳内で呟いたためか、物語はあっさり終焉を迎えた。ハマリは再び重く圧し掛かり、STは軽くすり抜けて、持ち玉は次第に削られて行く。心身財布共に消耗し切った状態で、魚群が出ようが男の人が降りて来ようが焼け石に煮えた油を注ぐようなものであり、後は力無く全ての出玉をノマれてCR赤パン物語も打ち切り終了と相成った。もう財布の中には音のするものしか残っちゃいない。17時の出来事であった。
これで少なくとも数日後に薄いギャラが払い込まれるまで、稼動はお預け。しばらくは外に出ず、もやしでも食いながら過ごすとしよう。雨の降る日はキャベツをかじろう。そして、次からはもう少しましな立ち回りが出来るようにしようと、心に誓ったのであった。まあ、物心ついた時から何年もこんなことを繰り返しているのだが。
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◎実戦データ◎
066
投資3000円
大泡→ノーマル
単発(時短50)
228
投資6000円
魚群→マリン
単発(時短50)
192
投資6000円
魚群→マリン
単発(時短25)
073
泡→珊瑚礁
2連(時短50)
122
魚群→珊瑚礁
6連(時短50)
128
魚群→珊瑚礁再
4連(時短25)
093
魚群→マリン
単発(時短50)
184
泡→ノーマル
単発(時短25)
075
魚群→マリン
単発(時短50)
174
魚群→珊瑚礁
2連(時短50)
100
ノーマル
15Rを含む3連(時短25)
205
魚群→マリン
単発(時短50)
167
全ノマレヤメ
◎総投資額…15000円
◎大当り…24回(6R×23回、16R×1回)
◎出玉…0個
◎回収…0円
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