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【過去原稿】今さら甘パフィー

 金がないなどいつものことだが、今年は去年より金がない。そして去年は一昨年よりも金がない。年は取っているのだが、それに伴い年間収支が落ちているのは気のせいだろうか。まあ若い頃は勝ち気というものがあった。そして状況も良かった。1日中ホールにいてレバーを叩いたり、ハンドルを握っていたことが多かったように思う。今は体力がないし、状況がよろしくないのも手伝ってか、気力だってない。朝はのんびりホールへと出向き、閑散としたシマで申し訳程度の台を打ち、小遣い銭程度の金を得る生活である。打つ台だって、食えるか否かではなく、楽しめることに重きを置いている。


 もはや、どうせ打つならば苦労はせず、楽しんでしまおうといった境地なのだ。


 それはある意味正しいパチンコの姿と言うべきなのだが、パチンコライターと名乗るからには、勝ちを前提とした立ち回りを行わなければならぬ。釘を見る、止め打ちを行うのはもちろんのこと、特定メーカー機種の盤面右側をしっかりとチェックし、大当りすれば右や左の旦那様とばかりにハンドルを振り、店長室のホルコンが悲鳴を上げるような割数を叩き出すというのが、昨今のプロにおける立ち回りだろう。……それが出来ていれば、とうに貧乏なぞしていない。僕はどうもそのメーカーの機種が苦手で、ある時期を境に打たなくなってしまった。打たなくなった経緯は色々あるが、ここでは割愛させて頂く。そしてこれを人に話すと、必ずポカンとした顔をされるのだ。しかし、本当にポカンとされるのはここからである。


 自身の趣味が偏っているのか、はたまた根性が捻じ曲がっているのか、性癖か。僕の好んで打つ台は、往々にして短命で、割の悪いものばかりなのだ。


 理由としては、人混みを苦手としていることが大きい。それは稼動の際においても同様で、故に、自然と人の居ないホールを、閑散としたシマを目指してしまうのだ。そういったシマは大抵バラエティーであり、マイナー台であり、人気(ひとけ)というものがない。しかし、そのような台を嫌々打っているわけではなく、むしろ楽しんでいるのだからポカンとされるのも無理はない。割の悪さもなんのその、今日も孤独な戦いは続く。そのような状況下で稼動を行い、適当に何年も生き延びて来たのだから、我ながら驚きである(まあいづれは……野垂れ死にであろう)。


 そんな僕が今回打つのは、パフィーである。最近好きな台だ。……ほら、ポカンとした。いやいや、慌てなさんな。確かにライトやハイミドルのパフィーは演出バランスが滅茶苦茶だった。しかしその後にリリースされた甘デジ版は、演出バランスがしっかりと改善されているのだ。


画像01


 そして改めて。今回打つのは、パフィーSAA(99ver.)である。


 何故これが好きなのか? 実は説明を求められたところで答えられはしない。それでも適当に理由をこじつけると……

①キャラが可愛い
②パフィー自体嫌いではない
③連チャン中の無敵感
④通常時のライブモードと赤保留の絶対的信頼度
⑤ボタン硬化
⑥右側のゲージが優秀
⑦気持ちの良い告知音

 こんな感じだろうか。けれどもあくまでこじつけもいいところなので、実のところ「何故か好き」としか言い様がない。そういえば、知り合いが興味深いことを言っていた。ライトは散々な出来だったのだが、僕はそれを打ち込んでおり、次にバランスの改善された甘パフィーを打ったため、そのギャップで面白く感じてしまったのではないか? と。なるほど、そういう見方も面白い。メーカー側もそれが計算づくだったとしたら、中々やるものである。


 さて、本機の特徴を簡単に説明すると、初当たりは必ず11回転のST(大当り確率1/28.13)に突入し、そこで見事大当りを引くことが出来れば80回転の電サポが付いて来るというもの。いわゆる、最近流行りのオールオアナッシンな荒波時短システムである。ちなみに出玉は全て約700個と多目。常日頃、大当りに大小あらば、必ず小さい方に偏ってしまう身としては嬉しい計らいである。STで大当りを引くことが少々骨だが、ひとたび連チャンに入れば、瞬く間に出玉を増やすことが可能であるため非常に夢の膨らむ台である。


 あまり停車されない駅に降り、うるさい踏切を抜けて、いつも通り開店時間を僅か過ぎた折を見計らってホールに到着。さてと台選び。


 1台しかないため選択の余地はないのだが、心配ご無用。本日この台、寄り釘とヘソはプラス調整、左側2ヶ所のこぼしポイントも開いてない。右側の調整にも異常はない。それを確認し、打ち出しを開始した。ゆっくりとストロークを合わせる。まずは内側の2連釘あたりを狙ってみた。


 すると回りも良く分からぬ内からライブモードに突入し、実写PVからまずは1回目の大当りを獲得した。この時点での回りは平均22回。上皿に玉が半分ほど残っていたので、これならばぼちぼち打てそうな感じではある。しかし残念ながらこのSTでは大当りならず。ここでの出玉700個はアッサリとノマれたが、追って500円で運良く再度の大当り。


 そして今度のST中では、見事大当り!! 至福の時の始まりだ。


画像02
(※これでもハズれるのだ!!)


 ちなみにこのSTは中々の完璧主義者で、魚群台詞が絡み、テンパイ図柄は赤くないとほぼ当たってくれない。いや、その肝心要の魚群予告も、実はそれほど頼りにならない存在(体感信頼度25%)のようで、酷い時には11回転中3回魚群が出現しようと容赦なくハズしてしまうこともあった。それでもこいつが出なきゃ当たらないのだからタチが悪い。よろしくない意味でドッキドキである。そういえば同社のぼの海も、ST中は魚群無しではほぼ当たってくれなかったり、大事なシーンでハズしてしまうことを思い出した。


 これでは激熱の定義というものが分からなくなってくる。こういったものは、出れば安心であり、出なければ駄目といったものではないはずだ。なのに昨今の台はといえば、激熱と出てやっとスタートラインといったものばかり。本当にユーザーはそんなものを望んでいるのか? 少なくとも僕は望んでなぞいない。責任者はどこか。


 話は大分逸れてしまったが、時短中は連チャンを狙うことは当然だが、玉を増やすには絶好のチャンスである。故に、止め打ちは積極的に行いたい。ちなみに当コラムでは一度ライトを取り扱っているが、それとは電チューの開放速度が異なるため、手順も異なる。


 甘パフィーの止め打ち手順は、

①電チュー3開放目、開いたら打ち出しヤメ。
②電チュー4開放目、閉じる動作の瞬間から打ち出し再開。
(※電チューの開放は4回1セット)


 となるので注意して頂きたい。電チューの保留が無ければ当然、スルーに玉を通してから行うこと。本機はよほど酷い調整でもない限り普通にスルーを抜けてくれるので、玉を増やすことは比較的容易である。数えてみると、およそ7秒に1個は増えるだろうか。この間は、通常時と逆に、時間効率の悪いリーチが多くかかってくれることを祈るばかりだ。


 これが5連。玉増えが順調であったのと、ホールの使用している箱がやや小さかったのも手伝って早くも3箱目に手が届いた。もうひと連チャンすればひとまずは安心か。そう思っていた所に、ちょうどPV擬似連が発生。上手い具合に4連し、アジアの純真PVに発展したのだがハズレ。中々上手くいかないものである。……いや、そうでもないのだ。これがもしライトならば大当り濃厚だったはずなのだが、当スペックの直接実写PV発展は、激寒演出なのだ(さすがにこれは少し期待しても良いのだが)。何故かと聞かれても、分かりはしない。これを作ったメーカーにでも問い合わせて頂きたい。


画像03

(※ライブモード+群予告!! 当たらないわけがない!!)


 甘パフィーにおける大当りのポイントは「予告+リーチに掛かる時間」であり、王道パターンは「擬似4連→アニメ→チェンジ→アニメ→チェンジ→実写PV」といった流れである。その他に激熱演出として赤保留、ライブモード突入が存在する。これらはほぼハズすことがない。魚群系予告も、アニメ系リーチの際に出現するカットインにおいては激熱なのだが、ステップアップ予告に出現するものだと場合によっては信頼度が落ちることがあるので、過度の期待は厳禁である。これらをしっかりと把握しておけば、本機も十分に楽しめようものだろう。


 少し打ち込み、ちょうど確率2倍のラインを越えた折に、再度チャンスが到来した。擬似4連からのHiHiチャンスだ。これはHiHiリーチに発展。前述した王道パターンとは異なり、さらには実写(?)PV直発展だが、そもそもHiHiはアニメ系から発展しないため例外である。故に熱い。歌詞も赤字で言うことなく、見事に大当りを獲得した。


 そしてここからも5連チャン。さらにST80回転を抜けて1回転目、パフィー群と魚群が強襲し、再び大当りを引き戻す。出来ればもう1回転早く当たってくれれば……と不満を漏らしていたものの、このSTでも奇跡的に連チャンし、またもや5連チャン。もはや出玉の勢いが止まらない。頭上のコールボタンがフル稼働である。


 こんな風に調子に乗っていられるのはこの時だけで、実際のところ、この台は凄まじく辛い台なのだ。後半戦からは見事に辻褄を合わせに来たことは言うまでもない。大きなハマリこそないが、STで大当りを引けず、単発が続く。7連続の単発である。頭上のデータ機が真っ赤に染まった(このデータ機は、連チャンだと粒がオレンジ色となる)。そして手元のドル箱も残り僅かとなってしまった。


 ああ、これはもう低交換率のホールであるし、残りの持ち玉を打ち込み、期待収支は稼いだと自己満足に浸りつつご帰宅か。そう思っていた折に、都合良く大当りを引いた。8回目の正直なるか!? いやいや、パチンコというものは、そんなにドラマチックなものではない。恐らくは八たびの単発にガックリ肩を落とす方ではなかろうか。気持ちの面ではすっかり負け戦である。これが単発であっても、一応収支的にはショボ勝ち。時計を見ると、もう良い時間である。ヘタレるか? 僅かな出玉を守るか? それともこの程度の出玉、打ち込んで終わるか?


 半ば諦め気味にSTを見守ると、いつものダンス講師ではなく「激熱」と出た。しかも2人共に魚群台詞だ。これは当たる!? しかし相手はパフィーだ、油断はならぬ。けれども当たって欲しい!! 一度でもいいから当たってくれれば、今月分の水道代くらいは出てくれるのだ。切実かつ生々しい思いを込めてボタンを押すと……歌った!! パフィーが歌ったよ!! 


画像04

  
 最後はこんなサービスまで頂いて、見事7連チャン分の出玉を獲得し、稼動終了。一番イイトコロで止めておけばと考えるも、ここは低交換率のホールであるし、パチンコ打ちとしてもそれはやっちゃいけないことだ。しかしハネデジにも随分と荒波の台が増えてきたことだし、ただ打ち込むだけという考え方も古くなるのではないだろうか。時代は進む、そして変わる。まあこのホールが台移動可能だったならば何台か候補を決めておいて、移動しつつの稼動もアリだったかと思う。今後は荒波台との付き合い方も考えていきたいところだ。


 さて、この日はパフィーを打ったが、何せバラエティーに1台といった状況なので、いつ打てなくなるやら分からない。大事に打ちつつも、次に何を打つかも考えておかなくては。次の候補もまた、人っ気のない所にあるような台だろうと思うが。


 孤独な戦いは続く。



●実戦データ

044
投資+2000円
ライブモード→愛のしるし→サーキットの娘PV
(単発)

062
投資+500円
擬似3連→愛のしるし→サーキットの娘PV
(5連チャン)

228
疑似4連→HiHiチャンス→HiHi
(5連チャン)

081
擬似3連+パフィー群+魚群ドア→愛のしるし→サーキットの娘PV
(5連チャン)

092
赤保留+擬似3連+魚群台詞→これが私の生きる道PV
(単発)

013
擬似3連→全回転
(単発)

193
ライブモード+擬似3連→渚にまつわるエトセトラ→これが私の生きる道(魚群)
(単発)

084
先読みカウントダウン+擬似2連→ロングリーチ(魚群扉)
(単発)

480
緑保留+疑似4連→渚にまつわるエトセトラ(魚群)
(単発)

113
「大チャンス」→愛のしるし→渚にまつわるエトセトラ(ボタン硬化)
(単発)

111
先読みカウントダウン+擬似3連→これが私の生きる道PV
(単発)

143
赤タンバリン+魚群柄家具→愛のしるし(魚群)
(7連チャン)

130
ヤメ

◎総投資額…2500円
◎大当り…30回
◎出玉…6502個
◎回収…19500円

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